結果から言うと約2500円のマイナスでフィニッシュとなった。
仮想通貨相場の下落に伴い、最終的な受取貸借料以上に貸出資産の下落が大きかった為だ。
BITMAXのレンディング
LINEが運営する仮想通貨(暗号資産)取引所「BITMAX」の暗号資産貸出(レンディング)利率を見てみると

- BTC(30日プラン)3%
- LINK(30日プラン)8%
- LINK(90日プラン)12%
最近、仮想通貨を始めた人やあまり詳しくない人はこれを見て
え?30日預けただけでその資産が書いてある%分貰えるの!??と思う人も中には居るかもしれないが…残念ながらそんな訳ない。
では一体どういうことなのか?
貸出率料

貸出ページのマーケット連動(固定期間型)の横にうすーく詳細との文字がある。中身はこうだ。
注目してほしいのはこの部分。

貸借料率は全て年率で表記されていますが、実際に発生する貸借料率は日時ベース(貸借料率を365で除算し算出した数値)で計算されます。
例として50,000円分のLNを30日8%で預けたとしよう。少し計算をしていく。
50,000円×8%=4000円
この4000円が1年預けた時の受取貸借料となる。これを365で割る。
4000÷365=10.9円
つまり1日約11円を30日分貰う事になる。トータル330円。これが30日8%の正体である。
LN10万円30日8%ならトータル660円。
LN100万円90日12%ならトータル29,589円。1日に約330円も入ってくる計算になる。
金額としてみれば、株や投資信託をはるかに超える金額となる。
だが、その分大きなリスクも伴う。

リスク
取引手数料無料の裏側


LINE BITMAXは売買の手数料は無料だ。だが、スプレッド(取引コスト)を含めた金額が提示価格となると明記されている。
つまり、買った時にコスト分の金額を支払わなければならないという事だ。実質、手数料みたいなもの。
私は実際100,000円分LNを購入したが、その後の所持LNの評価額は約95,000円となっていた。とんでもないコストである。
いざレンディングを始めたとしても5000円分取り返すなら、価格が買った値段から変動しないか、買った値段から上がるか、1年はレンディングをするか。それでやっとプラマイゼロなのだ。
通貨の下落


レンディングは仮想通貨を預ける形で行う。当然、仮想通貨は値段の変動が大きく1日に10%動くなんてザラだ。
LINE BITMAXは長期間レンディングするほど高い利率になるが、レンディングしている間は資産を触ることができない。下落相場であった場合、下落する資産を黙って見届けるしかないのだ。
長期でレンディングするという事はその分、下落時のリスクも大きいという事になる
。BTCのように変動が小さい通貨は低リスク低リターン。LINEが発行しているトークンのLINK(LN)は変動が大きい為ハイリスクハイリターンだと言える。
レンディングしている通貨の値が下がってしまったなら、短期で原資を上回る回収は難しいと考えた方がいい。
試しにレンディングをやってみた結果
今回試したレンディングはLINEが発行しているトークンLINK(LN)の30日8%。
貸出したのは2022年10月16日、仮想通貨市場全体が大きく下落後に長期間横這いしていた。
LNも短期的に底を打ったと見てレンディング開始。
レンディングの結果は通貨の下落により貸出資産が3000円のマイナス。

受取貸出率料は608円。

最終的にはトータルで2500円のマイナスとなった。

まとめ
- 下落相場の時は控えた方がいい。
- 上昇相場では大きく資産を増やせる。
- 長期的なレンディングはハイリスクハイリターン
余裕資産での投資をおすすめします。