7月のなかば。妻の胸がずっと張っている。
いつもなら大体一週間ほどで生理になり、終われば胸がサイズダウン…というより元の大きさに戻るのが普通だった。
が、これが全く収まらない。生理もなかなか来なかった。
もしや、妊娠では!?と思うのもこれで何回目だろう。長引くようであればこちらから軽く妊娠では?と言うつも
りだった。
7月末
「検査薬で陽性が出た!」と妻から検査薬を見せられた。赤いラインが出ている。
「おぉ!ついにきたか!」素直に喜んだ。
思い返すと普段よりぐったりしていたり、風呂から上がってそのまま髪を乾かさず
「暑いから休憩…」と言いクーラーの効いた部屋へ涼みに来たり(去年は無かった)
妻が大好きだった焼肉へ行ってもお肉が全然食べられなかったりと
変化があったのは妊娠のせいだったのかもしれない。
妊娠について調べてみると胎内と胎外の2パターンあり、胎外だった場合も検査薬で陽性が出るらしい。
すぐに詳しい検査をせねばと、産婦人科を予約した。
コロナの影響で付き添いは出来ない気がしていたが、一応休みを合わせ妻と一緒に産婦人科へ行った。
産婦人科の入り口に看板が置いてある。
[付き添いはできません]
看板を見た妻が不安そうにしている。初めての産婦人科で無理もない。
できれば付き添いたかったが、仕方なく車の中で待機。
車は産婦人科の立体駐車場の4階に止めた。かなり人が多いみたいだ。
1時間ほど待って妻からLINEが入る。
「膣からエコーで赤ちゃん見えました!もう少しかかりそうです」
とりあえず無事だったみたいでほっとした。素直に嬉しかった。
更に1時間後、妻が戻ってきた。
検査の内容は、採血されたり股が開く機械に乗せられて膣からエコーを撮ったそうだ。後は覚えていない。
「3か月だって!1.5㎝くらいらしいよ~」と妻が教えてくれた。(たしか1.5cmだったと思う)
「カールくらいの大きさかな~とりあえずおめでとう!!」と声をかけた。
母子手帳を貰いに病院から役所へ直行。
「俺はテレビでよくある夫婦を前にして、妊娠です!おめでとうございます!みたいなのを想像してたんだけどね」
と言うと
「私もそう思ってたんだけどエコーしてる時にお医者さんから、見えるね~って言われて終わった」
との事だ。現実はそんなものかもしれない。
とりあえずこれから先が楽しみだ。